令和4年度1,176----令和5年度3,326----注1 : 2 : 3 : 4 : ◦内部モデルについては使用しておらず、ΔEVEおよびΔNIIに重大な影響を及ぼすその他の前提については、該当ございません。◦当期の重要性テスト(ΔEVE/自己資本の額)の結果は33.67%でありますが、ポートフォリオの特性等を踏まえ、金利ショックによる有価証券の価格変動に関するリスクと有価証券含み損益を勘案した自己資本の余裕ならびに金利に係るリスクテイクと収益力との関係に鑑みると享受できる水準と認識しております。(1)リスク管理の方針及び手続きの概要 金利リスクとは、市場金利の変動によって受ける資産価値の変動や、将来の収益性に対する影響を指し、銀行勘定の金利リスク(以下、IRRBB:Interest Rate Risk in the Banking Book)は、金融機関の保有する資産・負債のうち、市場金利に影響を受ける貸出金、有価証券、預金等が金利ショックにより発生するリスク量を見るものです。当金庫では、規模、特性に見合った適切なリスク管理を行うことにより適正な収益と流動性を確保することを基本方針としており、ΔEVE(金利変動に伴う経済価値の変化量)、ΔNII(金利変動に伴う純金利収入の変化量)、VaR(バリュー・アット・リスク)、BPV(ベーシス・ポイント・バリュー)といった指標を用い金利リスク量を計測しております。 IRRBBを適切にコントロールするため、計測した金利リスク量を期間収益シミュレーションによる収益への影響度とともに月次にて経営会議で検討を行い、戦略目標を定め、資産負債の最適化に向けたリスクコントロールに努めております。また、市場変化に影響を受けやすい有価証券等については、年度ごとにリスクリミット、損失限度、ポジション枠等の諸枠を設定し、日次でその遵守状況をモニタリングするとともに、月次にて経営会議への報告を行っております。なお金利リスクを削減する際は、資産負債の残高や期間構成を変化させるだけでなく、金利スワップを活用したヘッジ取引により対応する方針としております。(2)金利リスクの算出手法の概要◦流動性預金に割り当てられた金利改定の平均満期は1.25年です。◦流動性預金に割り当てられた最長の金利改定満期は5年です。◦流動性預金への満期の割当て方法については、金融庁が定める保守的な前提を採用しております。◦固定金利貸出の期限前償還や定期預金の期限前解約については、金融庁が定める保守的な前提を採用しております。◦複数の通貨の集計方法について、異通貨間の分散効果や相殺効果は考慮しておりません。また資産または負債に占める割合が5%未満等の理由により重要性がないと判断した通貨については計測対象外としております。◦スプレッドに関する前提については、スプレッド及びその変動は考慮しておらず、ΔEVEについては金利ショックに対する現在価値の減少額(減少する場合は正の値)、ΔNIIについては算出基準日から12ヵ月を経過する日までの金利収益の減少額(収益が減少する場合は正の値)を表示しております。ルック・スルー方式を適用するエクスポージャーマンデート方式を適用するエクスポージャー蓋然性方式(250%)を適用するエクスポージャー蓋然性方式(400%)を適用するエクスポージャーフォールバック方式(1250%)を適用するエクスポージャー「ルック・スルー方式」とは、ファンドの裏付けとなる資産等の信用リスク・アセット額を算出し合算したものです。「マンデート方式」とは、ファンドの運用基準に基づき、ファンドの裏付けとなる資産等を信用リスク・アセットの総額が最大になるように保守的に想定し当該裏付けとなる資産等の信用リスク・アセット額を算出し合算したものです。「蓋然性方式」とは、保有エクスポージャーのリスク・ウェイトが250%(400%)以下である蓋然性が高いことを疎明できる場合に250%(400%)のリスク・ウェイト適用し、信用リスク・アセット額を算出したものです。「フォールバック方式」とは、上記いずれの方式も適用できない場合に、1250%のリスク・ウェイトを適用し、信用リスク・アセット額を算出したものです。(単位:百万円)24■ リスク・ウェイトのみなし計算が適用されるエクスポージャーに関する事項リスク・ウェイトのみなし計算が適用されるエクスポージャーに関する事項銀行勘定における金利リスクに関する事項
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